岩手県立博物館

 地質時代から現代にいたる地質・考古・歴史・民俗・生物などの資料が展示されている総合博物館です。エントランスホールには、巨大な「兜跋毘沙門天立像」があります。2階へ続くスロープにはマメンキサウルスの大型復元全身骨格があり、見応えがあります。週末の子ども向け体験教室も人気です。

盛岡市遺跡の学び館

 遺跡の学び館は、盛岡市内にある遺跡(埋蔵文化財)の発掘調査、出土品の収蔵、展示などを行う考古歴史系ミュージアムです。展示室では、クイズ形式で遺跡を学べるほか、旧石器時代から中世・近世の出土品を展示しています。そのほか、勾玉づくりや縄文土器づくりなどの体験メニューなどもあり、子どもも大人も楽しめます。

盛岡市先人記念館

 先人記念館では、新渡戸稲造、米内光政、金田一京助など、明治以降に活躍した130人の資料を展示しています。ここでは盛岡の豊かな精神文化の礎を築いた先人たちの生き方、人間形成の過程を学ぶことができます。近隣にある原敬記念館とあわせて訪ねると、盛岡の先人たちについて深く学ぶことができます。

岩手県立美術館

 美術館では、萬鐡五郎、松本竣介、舟越保武など、岩手に関係した作家の作品を展示しています。また、世界的な芸術家の作品を展示する企画展も行っており、期間中は専門家によるワークショップなどが開催されます。シンボルマークは、世界的グラフィックデザイナー・福田繁雄のデザインです。

原敬記念館

 原敬記念館は、大正時代に平民宰相として活躍した原敬を記念して建てられました。原敬は、日本初の本格的政党内閣を実現し、民主政治の確立を目指しました。「原敬日記」や残された政界の資料等を通して、原敬の生涯を学ぶことができます。また、記念館の隣にある生家は、4月〜10月の毎週土・日曜、祝日に公開されます。

志波城跡・志波城古代公園

 志波城は、約1200年前に、桓武天皇の命を受けた征夷大将軍の坂上田村麻呂によって造営されました。志波城古代公園は、当時の志波城の一部を復元した公園です。敷地内に当時の門、塀、櫓、政庁、竪穴建物などが整備されています。案内所では、発掘品の展示や、当時の再現ドラマ映像などを見ることができます。

岩手県公会堂

 岩手県公会堂は、当時の皇太子であった昭和天皇のご成婚を記念して建てられ、昭和2年(1927)に完成しました。設計は日比谷公会堂や早稲田大学大隈講堂を設計した佐藤功一です。当時、外壁をレンガで飾ったモダンな造りは東北でも珍しいものでした。内部はアール・デコ様式となっており、漆喰の美しいレリーフや優雅な曲線を描くバルコニーが印象的です。

盛岡信用金庫本店

 盛岡出身の葛西萬司が設計し、昭和2年(1927)に盛岡貯蓄銀行の店舗として建てられ昭和33年(1958)に盛岡信用金庫が譲り受けました。新古典様式でありながら近代的なデザインを取り入れており、建物の正面に6本の円柱、花崗岩に施した石彫り、内部のステンドグラス、照明器具も見応えがあります。

紺屋町番屋

1891年盛岡消防よ組番屋として現在地に建てられた建物を1913年消防組第四部事務所として改築されたものが現在の建物といわれています。消防屯所としては2005年に役目を終えましたが、地元の保存活動を経て、2015年に盛岡市に寄付。市では2018年、盛岡市景観重要建造物に指定したのち、利活用の検討を始め、2021年に耐震・改修工事を行いました。その後内装工事などを行い、2022年3月交流体験施設としてリニューアルオープンしました。石畳や窓枠、窓ガラスの一部には大正当時のものが使われています。

五百羅漢(報恩寺)

 盛岡五山のひとつである報恩寺。羅漢堂には壁をおおうように羅漢が並んでいます。羅漢堂は、享保16年(1731)〜享保19年(1734)の間に京都の9人の仏師によって制作されました。最初500体がつくられましたが、現在は499体が現存しています。中にはマルコポーロやフビライとされる像も見られます。